ぼくらが旅に出る理由
こんばんは。
お久しぶりです。
私は東京に帰ってきて、塾のバイトに戻ったり、内定先のインターンをしたり、レポートを書いたり、相変わらずの東京生活を再開しました。
バタバタしたりダラダラしたりしております。
東京は、住み慣れた街だけど、長期旅行から帰って来る度に景色が変わっていくような気がします。
自分が変わっているのかもしれないね。
さて、東京生活に戻り、落ち着いて椅子に腰を下ろして、徒歩旅をした理由を考えてみました。
これが答えかどうか確信はないので、未来から見たら新しい答えが見つかるのかもしれないのですが、、
でも24歳の私が感じたことを文章で残すというのは、それはそれで大切な気がするので文章にしてみます。
まず、私はこの大学の5年間は、今回の徒歩旅に限らず、富士山山小屋アルバイト、ワーキングホリデー、ヨーロッパ旅など大学生らしからぬ?大学生らしい?時間の使い方をしてきました。
短期的に沢山お金を貯めて、普通の学生がしないような経験を買ってみました。
私は、大学入学前に自宅浪人しているのですが、終わった時に、あまりにも長い時間机に向かいすぎて、外の世界を全く見ていなかったことを猛省したのです。
私は勉強を通じて自分としか向き合っていなかったし、ほかの登場人物があまりにも少なすぎました。
そのため、かつての私は、「こうするべき」という思想がめっちゃくちゃ強くて他人を受け入れることができなかったのです。
自分にストイックに生きてきた代償に、他人の気持ちを理解するという大切な能力が欠けていました(重症)。
他人の意見はまず聞き入れないし、学歴も大事だったし、
なんだか今思えば本当に色んな偏見を持っていて、人を見下したり、蔑んだり、とにかくとにかくいやな奴だったのです。
このままでは生きづらいと思って、他者を許容するという訓練を意識的に行ってきました。
そして、旅に出ると、マジで規格外のキチガイ人間(褒め言葉)に沢山出会うんですね。
普通に生活してたら出会わないようなぶっ飛んだ人間たちに触れあってきました。
私は、そういう人たちの色んな生き様を見て、こうやって生きてもいいんだ、って段々と色んなことを許容できるようになったのかもしれません。
でも、それは私にとっては全く簡単なことではなくて、、
特にオーストラリアでは価値観の衝突から、会社の人と喧嘩したり、多国籍の色んな人種の人と言い合いするのが日常茶飯事だったんだよね(気強い)。
傲慢ですよ。あー、恥ずかし恥ずかしっ
今でも自分と他人の違いを受け入れるというのは苦手意識があって訓練の途中という感じかな。
それが私が旅をする理由です。
要するに、「百聞は一見に如かず」ということですな。
自分の経験を通した学びは、机に向かっているだけでは絶対に得られないものだらけだったね。
そして、今回の旅に関して、なぜ徒歩で、なぜ広島を目指したのかということも考えてみました。
まず、移動手段に徒歩を選んだ理由は、沢山の景色を見ることができるから。
4時間半の新幹線と1カ月半の徒歩ではもちろん景色や学びが異なる。
上述したように、色んな人に出会って、色んな景色や歴史を見て、許容の心を身に着ける訓練の一環です。
あとは、1カ月半時間を取って現実から逃げ出したかったのかもね(笑)
来年社会人になってしまうことや、大学の授業がすべてリモートでつまらない事、アルバイト先の塾の受験生のことなど、、
ちょっと煩わしくなったので、できるだけ長い時間逃げたかったのかも。
まあ、帰ってきても何も問題は解決してなかったから、これから向き合わなきゃいけないんだけどね(笑)わかってたことだけど。
そして、なぜ目的地を広島にしたのかというと、多分だけど、原爆ドームがあるから、かなあ。
私は、大学で政治学を勉強しているのですが、小中学生のころから第二次世界大戦というのに非常に関心があるのです。
ここら辺の話は長くなるので、過去にアウシュビッツに行ったブログを貼っておきます。
2018年に、ダークツーリズムを開催して、アウシュビッツやダッハウ強制収容所、アンネの家などなど、ヨーロッパの負の遺産というのを訪問したので、関心がある方は周辺記事を読んでみてください。
とにかく沢山の人が人為的に亡くなった場所を巡るというのが趣味?テーマ?なので、原爆ドームを見に行こうと思ったのかな。
加えて、今回旅して本当に思ったけど、広島いいところ。
海も山もあって、お野菜も果物も魚介もなんでも美味しいし、安いのよね。
東京は便利だけど、東京では見られない景色や東京にはない生活に沢山触れたと思う。
東京生まれ東京育ちの私は、地方都市をやや小馬鹿にしたところがありましたが、今回はここから羨ましいと思った。
旅で出会った人には、なんで徒歩?!なんで広島?!ってとにかく聞かれてて、、
その時は自分も分かっていなかったところもあったけど、説明が面倒だったので、
暇だから、現実逃避したかったから、牡蠣が食べたかったから、広島が好きだから、ドMだから、、などなど色々な事を言っていたと思います(笑)
でも、自分の言った言葉に嘘はなくて、本当に暇だったし、現実逃避したかったし、牡蠣食べたかったし、広島好きだし、ドMだし、、、
色んな要因があったのは事実なのです。
本当にいい経験が出来たと今なら胸を張って言えるかな。
未来の自分はどう思うかな?
ということで、改めて、徒歩旅は終わりです。
また、備忘録的にかかった費用など気が向けば公開します。
旅の間によく聞いてた、小沢健二の「ぼくらが旅に出る理由」です。